San Carlos de Bariloche〜trekkingその一:refgio Frey to refgio Jacob〜

目覚めはすごくよかった。
今から4人のトレッキングが始まると思うと自然と顔がにやけてる。
あー、わっくわくするわあ!
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ルートはスキー場のあるcerro Catedralの麓からrefgio Freyを通ってrefgio Jacobへ、そこで一泊。(refgio=山小屋)
そして、次の日にlaguna Negraへ、そこで一泊。
ただ、JacobからNegraにかけてが10キロで10時間、ちょっとハードってことなんかな。まだ春〜初夏の季節なので残雪が沢山あれば道具がないと通れないということだった。
とりあえず、行けるとこまで行ってそこで考えることになった。

天気は上々で、すごく気持ちのいい朝だった。
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トレッキングのルートは最初Catedralの麓をトラバースする感じでかなり穏やかだった。
日本では見たことのない植物がいっぱい。
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ひかる君の小さい頃の夢は植物とか虫の博士やったらしい。博士に無駄に色々聞いた。笑
木が炭になって沢山倒れていた。
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きっと昔山火事があったんだろう。
そうやって、森は何回も生まれ変わってるんかなあ。山も生きている。
山火事のハゲ山を越えると深い森が広がっていた。
途中岩と木でできた避難小屋があった。
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こんな小屋作ってみたい!
みんなで木のカケラ拾って自分のお土産。可愛い木。
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少し登りが続いて空が開けたと思ったら、岩山が目の前に広がっていた!
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かっこいいー!
少し進むとrefgio Freyに着いた。
(山小屋に着く直前に英語訛りの青森出身、小学3年生からワシントンに住んでる男の子に会った。ひたすら『いーね!』って言ってた。また会いたかったけど、会えずでした。)
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ここすごい!岩がほんまにカッコよすぎて、あんなん登れたらいいな〜って。
ディズニーランドにありそうな岩ばっか!
ここまででちょうどお昼くらいになったので、お昼ご飯食べた。
出発するくらいには山に雲がかかり、少し雨が降っていた。
ひかる君の靴が登山用ではないため、足が痛い、という。
でも、次の行程を考えるとさすがにここで止まるわけにはいかないので、ひかる君には頑張ってもらうことにした。(ちなみに初登山らしい)
ここからrefgio Jacobまでは6時間…まだまだ長い!大丈夫かな?

この先は今思うとなかなかハードだった。
登山経験者かつ登山靴ならまだしも、初登山で普通の運動靴?でよく付いてきたなあ〜って思う。
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まず、雪道、そして、岩、そして雪道。
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途中流氷?の浮いている湖があった。こっから滑って飛び込んだら面白そう!
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そこを上がったところ、岩がめっちゃかっこいい!
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反対側に出るとすごい展望!わあー!
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本当に空飛べそうな絶景!世界って広い。
川がぐにゃぐにゃ曲がってて、緑と森林限界と雪と岩と…全部が一気に視界に入ってきた。幸せ。
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とりあえず、目的の山小屋は遠くに見える山の向こう側。天気も良くないし先を急がないと!
でも、こっからの下りがなかなかやばかった。
砂利やしたまに岩があって邪魔やし急やし…そして長い!
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玉のように転げ落ちながら、たまにこけそうになりながら、降りた。
やっと下るとまた深い森が広がってた。
南極ブナ?の森が、扇ノ山を連想させた。
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平地が終わるとまた登り。しかも雨が強くなってきた。
高度が上がるとアラレが降ってきた。
そして、また雪道が出てきた。
何とか雪道を上がると雪まで降ってきた。
あきちゃんと私は交代で雪道に階段を作りながら上がったから、体はポカポカしてたし、たかし君は終始余裕で写真撮ってるし、ひかる君は疲労と寒さで笑顔が消えてるし、客観的に見たら面白い光景やったんやろうな。
とりあえず尾根まで上がったら目的のrefgio Jacobが見えた!よかったー!
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あとはまた大下り。二回もこんな山越えなあかんなんて知らんかったわ。
雨で服もカバンもべちゃべちゃやし靴も濡れてるし状態はよろしくなかったけど、かなり歩きごたえのある山でうちは楽しすぎた。
ずっと喋ってた気がする。
そして、やっと山小屋に着いた。
山小屋のエルナンドが双眼鏡で私達が来るのを見てて、お湯を沸かして待っていてくれた。
山小屋は貸切、なんて贅沢!
着いたのは20時頃だったから、今日は休憩含め12時間も動き回ってたんやね。よく頑張った。
何より、ひかる君よく付いてきたわ!きっと辛い1日やったんやろな…お疲れ様!
すぐに暖炉で濡れたものを干して、大量のパスタを食べゆっくり話をして寝た。
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4人並んで合宿みたいだった。爆睡。

朝、蠕動運動と共に起床。
早朝あきちゃんがトイレ行った時に雪降ってるって言ってたけど、外に出るとほんまにうっすら雪積もってた。
雪の感じが大屋のお正月みたいな雰囲気やった。
こっちは春やというのにまだこんな寒いのね。
スッキリして散歩して戻ったら皆んな起きてた。
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朝ごはん食べて、近くを散歩した。
新緑と雪のコラボなんて日本やったらそうそう見れんから新鮮で、めっちゃキレイやった。
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その辺の岩登ってクライミングごっこしたり(これかなり楽しかった)、マーブルの石を探してまた自分のお土産にしたり、おやつ食べたり、満喫して下山。
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エルナンドもありがとうー!
こっからもなかなか長くて、トレイルヘッドまで18キロ、その後ホステルがある街まで5キロ。長い!
先頭の小谷夫妻は走ってるんちゃうかと思うくらい高速で、ひかる君と私は必死についていった。
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景色は南極ブナの森から、ササの森、低木の森、色々変化があって本当に飽きさせない。
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これは菌類の一種?でシャオシャオっていう。匂いはちょっと杏みたい。
触るとプニプニしてて気持ちい。けど、大量にあると気持ち悪い。
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花も川も綺麗すぎる。
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途中でサイごっこした。
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何とかトレイルヘッドまで辿り着いた時にはもう18時を回っていた。
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そこからまた1時間半ほど歩いた。
みんなから充実感と達成感が漂っていた。(と信じてるけど、どうやろ?)

それでも、やっと宿に着いたときはへっとへと。
バリローチェに帰る案も出ていたけど、ひかる君以外の3人は次の日もトレッキングすることになったのでバリローチェまでは帰らず下山した町の近くに泊まることにした。
荷物をおろしすぐにご飯へ!
もう9時とか10時とかやのにお店は満員。
(こっちは日の入りが遅いからみんなご飯も遅いらしい)
チーズたっぷりのピザをたらふく食べ、満足したところで宿に戻った。
チーズが大好きなひかる君はチーズを食べて酔っ払っていた。
シャワーを浴びたが、山でテントの予定だったので宿に泊まる準備を何もしてきていない。
備え付けの固形石鹸で全身洗い(髪の毛バッシバシ)、着ていた服をまた着た。くさ。
しかも、大事なトレッキング用のズボンのお尻が破れてた!明日もこれで登らなきゃ。通気性抜群やし、まいっか。
もう12時を回っていたが、次の日のトレッキングの計画を練った。(たかし君とあきちゃんが。ありがとう!)
ひかる君は多分相当疲れていたようで、先に寝ていた。
明日はアバンダンドルートらしいので、ちょっと気合い入れていくぞ!ガンバ!
2時過ぎに就寝。