12/22〜23 Glaciar piedras blancas ともう1つの氷河湖、再会

お昼前に私は再び山に戻っていった。
街と山と、どっちをベースにここに滞在しているのやら。
というのは、サンティアゴで出会い、バリローチェで一緒にトレッキングをした高倉光君がエルチャルテンに来ると言うから待っていた。
一応一緒にFitz Roy見に行こうと約束していたから、一番メインのコースは行かずに置いておいた。
ひかる君はバリローチェからアルゼンチン側を少し南下し、チリに入ってそこからAustral街道という有名な道をヒッチハイクで南下して、色々してここまで来る予定。だから、この日に来る、って確定できない。
一応23日あたりに来る、とは言っていた。
待っておく理由も特に無かったが、せっかくの出会いだし時間に余裕もあったから適当にトレッキングして待つことにした。だから、また山に戻った。

今回も、みんなが行くところに行っても面白みがないからマイナーなところに行くことにした。
当初予定していたのでは、Fitz Roy北側のガイド同伴推奨のルートだったが天気が良くないのとIllimani縦走した時に両足親指が内出血し、その後遺症?で爪がほぼ剥がれかけてるところが痛かったから遠くまで行くのはやめた。
結局PoincenotというFitz Royに一番近いキャンプ場に泊まることにした。

この道何回目。明日も通るから4回?笑
昨日山の上から見たlag madre e hijaを下から見た。上からの方がキレイに見えるな〜
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一瞬の合間にFitz Royがキレイに見えた。
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今日はGlaciar piedras blancasという氷河まで歩いて行くことにした。
informationで配っている地図には川の対岸の少し高い丘から眺めるミラドールが載っているけど、そこには行かず氷河湖の湖畔まで行った。
片道1時間と書いてあったけど最初道を間違えたのとルートが地図に載ってないから、印になるものがなく、ルートを探すのに少し手こずった。
最初さえ乗り切ればあとは河原沿いにケルンが積んであったから簡単だった。
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氷河手前はおっきい岩がゴロンゴロンしてて、すごく楽しかった!
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想像以上に大きい岩たち。どっからやってきたんやろう。
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登ってみたいな〜
そして、湖畔まで着いた。またしても誰もいない。
氷河は太陽の光に照らされ、青くキラキラ光っていた。
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Fitz Royとcerro Torre以外にも心揺さぶる景色が沢山ある。
チャルテン、いいところだなあ〜
氷河の青に吸い込まれそうになりながら、雲で見えない山の上の続きを想像しながら、大きな石の上で漠然と氷河を見ていた。
しばらくしてキャンプ場に戻った。明日はもう1つのマイナールートに行く。
気付いたら19時頃には寝ていた。

4時半頃起床。本当はもう少し早く起きたかったけど、天気が良くないから起きるのに少し力が必要だった。
でも、せっかくだから行ってみよう。
名前は忘れちゃっけど、今日行くところはみんなが行く有名なlaguna de los Toresの下にある湖。
道はマイナールートだったけど下調べ済みだったから簡単だった。
夜の間に雪が降ったみたいで山が少し雪化粧していた。今も少し降っている。
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(↑これは下山後明るくなってからの写真)
歩いている途中で夜が明けてきた。
太陽が世界を真っ赤に染め始めた。とても幻想的だった。
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そして、ごろごろのガレ場をひたすら進む。
途中一回こけて弁慶を強打した。いった〜
流石に5日連続、しかもバリローチェからのことを考えると疲労が溜まってきてるのかもしれない。
そして湖畔に着いた。
着いたと同時に『ゴォォォー!』氷河の崩落。歓迎してくれてる、と思っとこ。
とても不思議な空間だった。またしても誰もいない。(当たり前か)
とても静かだった。
石の上に寝転んでカッパのフードを被ってしばらく目をつぶっていた。
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聞こえてくるのは氷河が溶けて湖に流れ込む水の音と、湖から出て行く水の音、カッパに降り積もる雪の音だけ。
小さい頃雪の上に寝転んで空から降ってくる雪を永遠に眺めてた時のことを思い出して懐かしくなった。居心地がいい。
いつまででも居られそうだったけど、歯磨きだけして帰った。(もちろん歯磨き粉は使わないよ)
キャンプ場に戻って寝袋に入ると気付いたら寝ていた。
起きたら11時!おっと!ま、でも特に用事は無かったからゆっくり下山した。

宿に戻るとちえこさんという方がおられた。
とても笑顔がキュートで私のしょうもない話を笑顔で聞いてくれる優しい面白い方だった。
iPadを確認するとひかる君から連絡が入っていた。
昨日のうちにチャルテンに着いたと。今日は長めのトレッキングをすると。夕方くらいに同じ宿に来るとのことだった。
よかった、無事にヒッチハイクも成功したんや!

夕方ちえこさんと2人でスーパーに行くと疲れ果てた黄色い人が前からくるのが見えた。ひかる君だ!
やっと会えた!待ちくたびれたよ!笑
とりあえず無事でよかった。
荷物のデポジット代が勿体無いから全部持って歩いてたらしい。
宿に帰って色々話した。
ここまで来た経過やバリローチェで話してた教育の話の続き、自然と人間の話とか、色々。
ヒッチハイクは沢山の人に助けられ、沢山の絶景を見てきたみたいだった。
もし、今後Patagoniaに来る人がいればAustral街道でヒッチハイクをするべき、だそうだ。私もやってみたい。
最初サンティアゴで出会ったときと比べたら確実に強くなってる気がする。強いというかサバイバル?
ちなみに私達がバリローチェで遭難した日、同じ宿にいたらしかった。(Wi-Fiがレセプションの前と食堂しか入らないから連絡が取れなかった)
23時頃までご飯も食べずに待ってたらしい、次の日は7時のバスで宿を早朝に出たらしい。ほんまにごめん。ありがとう。
とりあえず、この子と話すと奥が深くて普段考えないことを色々考えるから本当に楽しい。
そして、かなりの安定感がある。だから話してて落ち着く。
もし興味がある人がいれば紹介してあげたいくらい。笑

ひかる君が途中から一緒に行動していたもう1人の大学生、有真君(今日も一緒にトレッキングしてた)は山の中で一泊過ごすみたいで、明日彼の帰りを待って今後の行動を考えることになった。